韓国戦

2回ズボンを下ろして、見せるべきでないものを2回見せてしまった

オシムのちんちんジョーク。暑さと疲れでぐったりとした情けないもの。確かに見たくはないな、そんなもの。それにしてもこんなことにならないといいのだが。

見せることが快感に変わる。

露出狂だ。今後はしっかりとズボンをあげておいてほしいものである。


韓国の選手が2枚目のイエローをもらい退場となった場面で、実況のアナウンサーが「カン・ミンス、今日2枚目、退場です」と言ったのを聞き、私の隣で雑誌を読んでいた家の者が突然顔を上げ、「どれ?」と聞くので、「この選手」と答えると、「えー、どこが?」と不満そうで、「まあ確かにイエローってほど悪質だったかは微妙だけど…」と言うと、「イエロー?あ、なんだ」と、また雑誌に目を落とすので、どういうことかとたずねるとこう答えたのだった。

「“超二枚目”って聞こえた」

超イケメンの選手が退場になったと思ったのだという。いや、まあ、超イケメンの選手もそりゃあいるかもしれないが、でもだからといって、いちいち実況のアナウンサーが“超二枚目”とか言わないだろう、「超二枚目のカン・ミンスがシュート!惜しくも外れましたが、いやー、それにしても二枚目ですね」とか。

イ・チョンスの立場はどうなる。

ところで加地さんはといえば、相手選手に絶好のラストパスを出したり、阿部からのパスをスルーしてネコ科の動物に渡したりと、数々のボケで三枚目を演じて我々を楽しませてくれた。大会を通じてコンスタントにボケを披露し、加地さんのMBP(Most Boke Player)獲得は間違いないだろう。

休むまもなく今度はJリーグのオールスターだ。さすがの加地さんも連戦で疲労がたまっているだろうし、足の具合も気になり、ゆっくり休んでほしい気もするものの、やはり今年こそはオールスターの舞台で加地さんが観たいのだ。弾丸ミドルを決めて二枚目にMVPの本マグロをゲットするのか?三枚目に徹しMBPをゲット、「うーん、さすがは焼津産本マグロ、あぶらがのってて最高やなー、缶にあふれんばかりの油がギットギト…ってこれツナ缶やがな!」とボケるのか?楽しみである。

「高原さん、写真、一緒にいいっすか?」
「いいよ。君、ネコ顔だね」
「…」

早く人間になりたい

ペナルティスポットにボールを置きながら、羽生はオシムとの会話を思い出していた。

「そろそろ本当の日本代表になる決心はつきましたか?」

「本当の…というのはどういう意味ですか?」

「日本代表の選手は、というか、この地球上のサッカー選手は、試合中に目から出す光線は使いません。もちろんルールブックに使ってはいけないとは書いていないですがね」

「光線って、まさかオシムさん、僕の正体を…」

「ハニュウが光線を使ってボールや相手選手をコントロールしていることを、私が気づいていないとでも?」

「…」

「だからといって勘違いしてもらっては困りますが、私がハニュウを代表に呼んだのは、その光線で相手選手を思うままに操るためではありません。私はハニュウに、一人のサッカー選手として期待している、ただそれだけのことです。それだけの実力があるからです。もちろん光線なんか使わなくてもという意味ですが」

「オシムさん…」


(絶対に外すわけにはいかない。キーパーの目を見つめてちょっと光線を発射してやれば、それだけでもう相手は動けない。PKを決めるのは簡単だ。でもそれで本当にいいのか?光線を使ってPKを決めることは、サッカー選手としての僕に期待してくれているオシムさんを、そしてこの青いユニフォームを裏切ることにはならないか?…)

助走をとり、羽生はボールをキックした。両目を硬く閉じたまま。


「光線、使わなかったんだな。これでお前も本当の日本代表だよ」

(え?そうか、中澤さんは僕の正体を知ってたんだっけ)

「助かったわ、僕までキッカー回ってきたら、ほんまの加地大惨事やったわ」「相手のキーパー、たぶん手にアクリル板つけとったな」「体張って漫才のネタ作っちゃってもう」「また次、頑張ろうぜ。ただし今度外したら解剖な」

(みんな、ありがとう。僕もちょっとは人間らしくなれたかな…)

「人間とは失敗するものです。失敗するからこそ人間だとも言える。羽生はPKを失敗しましたが、それは彼が人間だからです。追われるウサギが逃げるのに失敗すればそれは死を意味するでしょう。しかしPKの失敗で人間は死にません。失敗から学んで成長できるのも人間だと思いますが、違いますか?」

サウジアラビア戦

「駒野さん、いいだろ、ね、駒野さん」とセクハラする川口。駒野さんもまんざらでもない表情。

「加地サンノ金メダルガ見タインヤ!」と、加地さんの短パンを脱がしにかかるサウジの選手。中村憲剛もかたずをのんで成り行きを見守る。「俺も見たい…」

Japan's頬袋。

「ほら、ボール放るで〜」と、加地さんに猫なで声であやされ困り顔のネコ科の動物。
「そんな微妙なボケされてどうせえっちゅうねん。
『わーい、僕、鰹節の次にボールが大好きなんだニャ〜、って猫とちゃうわ!ちゃんと見て、ほら、この首のまわりにふさふさついてるこれ』
『あ、ええなあ、便利そうやな、フローリングの掃除とか』
『そうそう、細かいホコリもサッとひと拭き、ってモップとちゃうわ!たてがみやがな!』
『あーそっか、じゃあちょっと借りて鼻をチーン』
『それはちり紙!もうええわ、ガオー、パクッ、むしゃむしゃ、どうもご馳走さまでしたー』
…とかそんな返しか。やってられんわ」

ボケもふんわりクロスもスルーされても、負けるな加地さん。韓国との3位決定戦、次回アジア杯予選免除を賭けた大切な戦いで、今大会最高の大惨事を見せてくれ。

「え、救急車?なんで?病院?解剖?」と不安になる羽生。

シャツキフ

アジア杯オフィシャルサイト内のニュースに、こんな見出しを見つけた。

修正しなくてはならない課題がまだある事を阿部が認める

なんか先日の加地さんの記事と違わないか。同じ「まだ課題がある」と語った内容なのに、加地さんのときだけ「日本はまだ課題を残している―加地」と、加地さん自身が課題であるとの誤解を招きかねない書き方だったではないか。アジア杯オフィシャルサイトの中の人め…分かってるな。

あと、全く別の意味でこの見出しも気になった。

若い事は十分良い事だ−イ

やんちゃキャラの漫画の主人公のセリフっぽい。

それはともかく、準決勝の相手をチェックするぞーい、どっちが上がってきても負けないやーい、と、サウジ対ウズベキスタンの試合を観ていると、突然7年前の記憶が蘇えってきたのだった。

2大会前のアジア杯、レバノン大会。日本のグループリーグ第2戦、対ウズベキスタン戦を見ながら、私はこみ上げてくる笑いを抑えられなかった。それは日本が大量得点したことの喜びの笑いではない。おかしくて仕方がなかったのだ。ウズベキスタンの要注意選手。彼の名を実況のアナウンサーが呼ぶたびに、私は腹を抱えねばならないのだった。

「シャツキフ」

なんだかわからないが、シャツキフという名前が私にはいわゆるツボで、笑いっぱなしだったことをよく覚えている。そしておそらくそのシャツキフと同一人物と思われる選手が、今回のサウジ戦にキャプテンマークを巻いて出ていたのだった。私はだから、また笑いながら今回はシャツキフ率いるウズベキスタンを応援したのだが、惜しくも負けてしまい、加地さんとシャツキフの競演は実現しなかった。とても残念だ。

ところでシャツキフ選手についていろいろ調べていて、彼のフルネームが「マクシム・シャツキフ」であることを知った。そうか、マクシムなのか。タクシムとかだったらちょっと面白かったのにな。

T.シャツキフ。

さらにヤクシムだったとしたらどうだ。

Y.シャツキフ。

ピッチの上で、クールビズ。

夜はパジャマ代わりにネルシャツを着て寝るシャツキフ。

オーストラリア戦

「痛そうだけど、大丈夫だろ、加地さんなら」と、誰ひとり心配して声をかけることもせずすたすたと立ち去り、一人ぼっちで放置プレイされる加地さん。

いや、大丈夫ならいいのだが。準決勝の出場に向け本人も弱気との報道もあるが、具合はどうなんだろう。準決勝も決勝も、加地さんが出なくては勝っても負けても面白くない。今日だってそうだ。加地さん抜きのPK戦でオーストラリアに勝ったって、嬉しくもなんともない。加地さんのPKが見たかった。相手GKの絶対に読めないコースにふんわりと外す加地さんのPKが。

とにかくアジア杯3連覇のためには、加地さんの献身的な「―」が必要なのである。中3日しかないが、早く治してその足でバイン・ミー・ティット買ってこい。

※バイン・ミー・ティット=ベトナム風サンドイッチ

コールセンター。もしくは小室哲哉。

「―」

アジア杯オフィシャルサイト内のニュースに、こんな見出しを見つけた。

日本はまだ課題を残している―加地

グループリーグ突破を決めたけれどチームにはまだ修正すべき課題も多い、と加地さんが語った、という記事である。ちょっと気になったのはこの見出し中の「―」で、記事の内容からするとそれは「と語る」程度の意味で、だからこの見出しは「日本はまだ課題を残している、と語る加地」と解釈するのが普通だろう。しかし中には記事本文を読まず、「―」を別な意味に受け取り、こういう記事だと判断する人がいるかもしれない。

「日本はまだ課題を残している。それは、加地」

高原はさすがの決定力、遠藤はすばらしい、俊輔も調子を上げてきている、ただなあ、加地さんがなあ、課題なんだよなあ。そういう記事かと思ったら大間違いだ。いや、まあ、あながち間違いとも言い切れないかもしれないけれど。

また、「―」を語尾を延ばす記号だと思い、歌か何かだと思う人もいるだろう。

「日本はまだ課題を残しているー 怯(ひる)まないー るるりらー♪ 加地」

ってそれは別のカヂさんだ。違う。やはりこの記号は「ー(長音符)」ではなく「―(ダッシュ)」なのである。あ、そうか、素直にそう読んでもいいのか。

「日本はまだ課題を残している。ダッシュ、加地」

グループリーグの3試合でも走っていたけれど、決勝トーナメントを勝ち進むには、もっともっと加地さんのダッシュが必要だ。走れ、加地さん!

『はぁ、はぁ、あかん… どの屋台もどの屋台も、汁そばばっかりでパン売ってへん… よっしゃ、隣町や』

UAE戦&ベトナム戦

安田っぽく言うならば、放置プレイしてしまった。ちょっと、色々あったのだ。色々ある中、UAE戦とベトナム戦はTV観戦したものの、ベトナム戦は録画やキャプチャができず、ベンチを囲むアクリル板越しに橋本がアップになったカットを捕獲できなかったことが悔やまれる。

UAE戦。クロスをあげるのかあげないのか、戦前はあいまいな態度に終始した加地さんだったが、やはりやってくれた。後半5分、中央に切り込み左足で押し出すようにやさしく蹴られたボールは、湿気をたっぷり含んだ空気をかき分けるようにふんわりと舞い上がり、美しい軌道を描いて直接ゴールラインを割ったのだった。敵も味方も見とれることしかできない、完璧なふんわりクロスだった。

前半にもいいクロスがあったが、ややふんわり感に欠け、直線的にあがったそれを遠藤はうまくよけたものの、高原の胸に当たってしまったのが残念だった。

ロカビリー。もしくは虎舞竜。

23番を忘れたら、22番してくれるっていうので、11番。

ベトナム戦。PA内でバウンドしたボールをかぶってしまいクリアしそこねたり、親切心からつい相手選手にパスしてしまいあわや大惨事の事態をまねき川口に思いっきりにらまれたりしている加地さんを見、家の者がぽつりと言った。

「加地さんにはついてないね、ヤタガラス」

これはアジア杯開幕直前に中村俊輔が「オーラの泉」に出演した際、江原啓之に「背後にヤタガラスがついているのが見える」と言われたことを受けた発言だが、では加地さんには一体何がついているというのだろうか。

「ハシブトガラス」

しかも数十羽。朝のゴミ捨て場で半透明ゴミ袋をつつくかのごとく、加地さんの無透明金玉袋を、ってイテテテ。違う。加地さんは生ゴミじゃない。

「板ガラス」

橋本のアクリル板に透明度で対抗。割れやすいのが玉にキズ。カラスにつつかれて玉に傷。

「ヤダアキコ」

もれなく押尾学付き。

「ポッポロート」

準々決勝の相手は、オーストラリア。W杯で加地さんと対戦できなかった巨大な有袋類たちに、本物のふんわりクロスを見せつけて、よろこびっくりさせてやれ。

マニフェスト

第21回参院選が公示され、各党の党首があちこちのテレビ番組に出演している。見ていておかしかったのが、どの番組でも必ず、消費税についてあげる可能性はあるのか?ないのか?と聞かれた安倍首相が、以前の「あげないとは言っていない」発言で波紋を広げたことの反省からか、絶対に「あげる」という言葉は使わないことだ。

「まずは歳出を徹底的に削減してですね、その上で新経済成長戦略で税収増を実現し…」などとあげなくてもすむような説明を長々と始め、番組の司会者に「可能性があるかないかだけはっきりとお願いします」と促されると、「ただし経済は生き物ですから、どうしても足りない場合があるかもしれない。その場合は…」と言うので、ついにあげる可能性もあると言うのかと思いきや、「抜本的税制改革において議論する必要があります」と、絶対に「あげる」という言葉は使わない安倍首相であった。

そんな回りくどく言葉を並べてあいまいに回避しなくても、いつものようにカメラ目線でこう言い切ればそれで済む話なのではないか。

「消費税をあげる可能性は、ありますん」

どっちだよ。

いや、消費税なんかはどうでもいい。目下の国民の関心事は、そんなことではないのだ。私はふんわり党党首の加地さんに、聞きたい。

クロスをあげる可能性はあるのか?ないのか?

間近に控えたUAE戦、勝利のためにクロスが大切な争点になると思うのですが、あげる可能性はあるんですか?ないんですか?

「まずは私がフリーでパスを受けれるかどうかですね。その上で前を見て、相手選手がいないとなればドリブルを始めることができる。ただし相手選手は生き物ですから、どうしても突破できない場合があるかもしれない。その場合は抜本的右サイド改革においてバックパスを検討する必要があります」

ってどんな改革だよ。つべこべ言わず、あげればいいんだよ!

「あげますん」

期待してますん。

カタール戦

アジア杯開幕前から、サッカー番組で要注意選手であると紹介されたり、年齢詐称していたと報道されたりしていたからその存在は知っており、その選手のシュートを加地さんが金玉ブロック、なんてシーンが観られるのではないかと楽しみにしていた、カタールのFW、キンタナ選手。ところがいざ中継が始まると、NHKの中継ではこう呼ばれていたのだった。

セバスチャン選手。これは一体どういうことだ。もしかして、シュートシーンで実況のアナウンサーがこんなふうにうっかり間違えるのを防ぐためか。

「キンタマ打ったー!」

イテテテ…。
もしアナウンサーが間違えず「キンタナ」と言ったとしても、それを「キンタマ」と聞き間違えた視聴者から「不謹慎だ」「お大事に」という抗議やお見舞いが殺到するかもしれず、裸じゃないのに裸に見えた視聴者から抗議が殺到した去年の紅白歌合戦から教訓を得、念のために「セバスチャン」と呼ぶことにしたのかもしれない。

だったら他にも気をつけるべき人がおり、例えばこの試合の主審の名前はマシュー・ブリーズといい、実況のアナウンサーがひと文字間違えたら大惨事である。

「主審はブリーフです」

たちまち純白のブリーフ一丁でピッチを駆け回る主審が出現。さらに、主審がキンタナ選手のファールにカードを出し、「ブリーズさんがキンタナにカードを出しました」と言うべきところを、こんなふうに言ってしまったらどうだ。

「ブリーフから金玉が過度に出ました」

そんな主審はレッドカードだ。

ってこんな私がレッドカードか。

姉妹品

あらためて確認。出ていても、踏んでいれば、よい。

泣くな、羽生。次こそは食べれるさ、カブ。

アンテナがやって来た

アジア杯の初戦も目前に迫り、現地での加地さんの人気の高さなどを知ると、その活躍にいよいよ期待が高まってくるのだった。加地さんはどんなプレイでアジアのサッカーファンを楽しませてくれるだろうか。

ところでそれとは別に、このアジア杯によるJリーグの中断期間のうちに、私はずっと懸案だったあの問題に決着をつけようと考えていたのだった。私は今年、Jリーグでの加地さんの活躍をなかなか見ることができず、このカジオログの更新のネタに困っている。全ては我が家にスカパーのアンテナがないせいだ。そして問題解決の手段はひとつしかない。アンテナ購入である。

さて、どうせ買うのだから、いいものがほしい。一番高性能なアンテナ。いろいろと調べたあげく、買うべきアンテナを決定、ネットで注文。そしてついに、先ほど宅急便でそれが届いたのだった。

早速梱包を解き、アンテナをセット。はやる気持ちを抑えTVのスイッチを入れる。しかし、映らない。砂嵐である。おかしい。日本一のアンテナのはずなのに、なぜだ。

よくよく調べてみると、私はとんでもない間違いを犯していたのだった。このアンテナ、受信用じゃなく、送信用なのだった。しかもCSじゃなく、地上波用だ。それじゃあスカパーが受信できるはずがない。なんということだ。痛恨のミス。

日本一のアンテナと加地さん。

それとも「砂嵐」という番組を受信中なのか?

ライトアップも可能。展望台の窓に文字が…?

スカパーは受信できないけれど、僕の気持ち、日本一のこのアンテナからベトナムの加地さんへ届け!「頼むぞ加地さん、大惨事!」

東京タワー2007 [セガトイズ]