気がつけばもう明日なのだな。ふんわり宙を舞い、誰にも真似できない回転で僕らを魅了し、目指すは金メダルだ、頑張れ愛子、ってああそうか、そうじゃなく明日はその前にアメリカ戦だった。久しぶりに代表の右サイドを行ったり来たりする加地さんを楽しめるのだ。
でもやっぱりトリノ五輪も気になるのは4年前のソルトレーク五輪での衝撃、確かに当時も上村愛子は可愛く注目を集めていたが、全くノーマークの地味な競技カーリングの競技場、その氷の上に咲いた一輪の花を見つけたときのあの衝撃は、今でも忘れられない。
私のハートのハウス(円)のど真ん中にストーン(石)を投げ込んだ、小仲美香。今回彼女は出場しておらず、というか今回の日本代表は彼女が所属していたチーム「シムソンズ」ではなく「チーム青森」で、でもそこにはシムソンズにいた小野寺、林という二人の選手が所属しており、ということはシムソンズは解散したのだろうかと調べてみると、ソルトレーク五輪後に解散していた。小仲美香は競技を離れ、専業主婦をしているという。もしやと思って念のため確かめたが、我が家の主婦ではないようだった。残念だ。
今回のトリノ五輪でも、彼女のようなニューヒロインの発見はあるのだろうか。楽しみだ。あ、そうか、その前に明日のアメリカ戦ももちろん楽しみだ。加地さんは練習試合でシュートをポストに当てたらしい。ボールがモゾモゾしていなければゴールに入っていただろう。でも試合ではきっとそのモゾモゾさえも味方につけ、金メダル級の活躍を見せてくれるに違いない。