選手入場直前、ペットボトルのドリンクをいつものようにいったん頬袋にためてから飲もうとしている加地さん。
サッカー選手に生まれたからには、一度でいいから憧れの加地さんのクロスをゴールしてみたい、たとえそれが自陣のゴールでも。そんな思いで加地さんのクロスに飛び込むブラジルの選手たち。
サッカーの主審に生まれたからには、一度でいいから憧れの加地さんに警告してみたい。そんな主審の思いを受け止め快くイエローを貰う加地さん。
男に生まれたからには、一度でいいから憧れの加地さんの体に触ってみたい。ボールのことなどすっかり忘れて、思わず加地さんの体に飛び込むジウベルト選手。
サッカーだけじゃなく百面相でも世界中の人を楽しませたい。そんなサービス精神旺盛な加地さん。
終わった。W杯が、終わったのだ。思えば短いW杯だった。ドイツでは今日や明日もなにやらわーわーやっているだろうが、加地さんがいないそれはあくまでW杯に似た別の何か、もしくはW杯の2次会とか、余談とか、後日談とか、後夜祭とか、エンドロールとか、続編とか、リメイクとか、カヴァーとか、そういった、あってもなくてもいい、おまけみたいなものだ。
加地さんがいてくれたおかげで、楽しいW杯だった。今はただ、ありがとう、そしてお疲れさまと言いたい。