寝言

私の家の者は、私が加地さんに夢中になっていることは知っているが、最近は羽生が気になりつつあることや、アンテナを埋め込まれたことまではまだ知らないはずである。言っていないし、家の者はカジオログなど読んでいない。だから冗談や嘘でそんなことを言い出したはずはなく、それは紛れもない事実に違いないのだ。家の者は、言った。

 「昨日、なんか変な寝言言ってたよ」
 「え、なんて?」

聞き返す私に、驚くべき答えが返ってきた。

 「わかんない。なんか、宇宙語みたいだった」

どうやら私は寝ている間に、UFO、もしくは羽生と交信していたらしい。しかも自ら宇宙語をしゃべって。私の体が完全に羽生に乗っ取られてしまう日も、いや、もしかすると、私の体が完全に羽生そのものになってしまう日も近いのかもしれない。

そういえば朝起きた時、アンテナが起動していた。

※くりかえし

そういえば昨日のガーナ戦で気になったことをひとつ書き忘れていたのだが、それは試合前の国歌独唱で、ガーナ国歌を独唱したサムエル・ポップ・エニングさんがまだ歌っている途中なのに、ガーナサポーターやガーナ代表選手たちが歌が終わったかのような態度をみせ、それでもサムエル・ポップ・エニングさんは歌い続け、それを見て笑ってしまっている選手までいたことだ。

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あれはいったいなんだったんだろう。サポーターや選手の態度から、どうやらサムエル・ポップ・エニングさんが本当の国歌より長く歌ってしまったのであるらしいことは分かったが、では彼は国歌に続けて何を歌っていたのか。大昔に流行ったレインボーマンの替え歌みたいに、しりとり式に別の曲をつなげていたのか。それとも少し昔に流行った「ラストチャンス」でも歌っていたのか。いや、この人は多分そのサムエルじゃない。

それを確認すべくガーナ国歌の歌詞を追いつつVTRを見直してみる。最初に聞いたときは全然気が付かなかったが、歌詞は英語なのだった。そして私の疑問はあっさりと解けた。なんのことはない、最後のフレーズをもう一回繰り返して歌っていただけだったのだ。

でも確かに、これを「君が代」に例えるなら、「こけのむすまで」を2回繰り返して歌うようなもので、それはちょっと変だし、これを加地さんに例えるなら、ふんわりクロスを逆サイドまで上げてその落下地点に走りこんでもう一回自分で元のサイドへふんわりクロスを上げるようなもので、それはちょっと忙しそうだし、これを羽生に例えるなら、一瞬カメラ越しにこっちを見たなと思ったらもう一回振り返って今度は何かを送ってよこしたようなもので、それは、ちょっと、怖い。

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ガーナ戦

加地さん欠場の日本代表ガーナ戦。しかたがないので心を侵略されない程度に羽生を応援したり、ニューフェイス中村憲剛の顔がなぜ気になるのか確認したりしようと思って試合を観始めたものの、残念ながら両者ともに先発を外れ、ついでに名前が気になるガーナ代表のピンポン選手も出ておらず、だから私はぼんやりとただTVを観ており、そんな私の横で家の者は「大泉洋がいる」などとつぶやくのだが、それが誰のことをあらわしているのかはよくわからず、試合もスコアレスで進み、やや退屈な前半であった。

しかし後半にはまず我らが羽生が最初の交代選手として登場し、直後にはニューフェイス中村憲剛も登場、わかってるなあ、オシム。試合は結局負けてしまったが、おかげでそれなりに楽しいガーナ戦となった。でももちろん90分ずっと考えていたのは、ああ、ここに加地さんがいてくれたらな、ということで、あらためて日本代表に加地さんが必要であることを実感した試合でもあった。加地さんの怪我の一日も早い完治を祈ろう。

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交代直後、いきなりカメラ越しに目から発する何かを全地球人へ届けようとする、羽生。

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後半24分にもカメラ越しに我々の脳に何かを送り込もうとする、羽生。立てた親指はアンテナなのか。

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スローVTR再生前のCGまで操り、オフィシャルサイトのプロフィールページの写真と同じ構図にしてしまう、羽生。

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後姿もなんだか気になる中村憲剛と、背後に羽生。

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加地さんと対戦できない悔しさを、加地さんの背番号をつけた播戸にぶつけるガーナの選手と、背後に羽生。

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おまけ。ピンポンとピンポンでマッチアップする水本。

ニューフェイス

マギー審司がでっかくなっちゃった、じゃなく、マギーヌン司がキックしちゃったせいで、やはり加地さんの脚は故障していたのだった。甲府戦欠場、そして代表ガーナ戦への召集見送り。残念だが、しかし怪我はそれほど重いものではないようだし、今回はゆっくり休んでまた次を目指して欲しい。

加地さん以外にも怪我人が出たせいで、代表にはまた何人か新たな顔が召集されており、「顔」ということで言うと、以前からちょっと気になる「顔」であり「髪型」であった中村直志が今回は外れ、同じ苗字の中村憲剛が初召集されたが、憲剛のそれも個人的にはやはりちょっと気になっている。

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こんな感じの顔。なんか、ちょっと、気になるのだ。