「アキラカージ… アキラカージ……」
「うーんむにゃむにゃ、誰やこんな夜中に僕を呼ぶんは…?うわ、おっさん、誰?」
「アキラカージ…」
「え、体が透けてる!ゆ、幽霊?!幽霊がクリスマスイブになんの用?」
「アキラカージ… アキラカージ……」
「イブに幽霊って、まるで“クリスマス・キャロル”やな…。
あ、もしかしてその変な呼び方は“スクルージ”風に言ってるつもりなん?」
「アキラカージ…」
「いやいやいやいや無理があるやろ、スクルージとアキラカジ、“ジ”しか合ってへんがな」
「ホニャララージ…」
「ごまかしても全然違うから。っていうか気持ちよく眠っとったのに…今何時よ?」
「モウスグ午前2ー時…」
「…あくまで“スクルージ”風か。
いや、ちょっと待って。おっさんが“クリスマス・キャロル”の幽霊なら、
もしかして僕に過去とか未来のクリスマスを見せに来たとか?」
「ソノトーリ…」
「普通にしゃべりいな。
いやいや、スクルージはクリスマスを嫌っとったから幽霊に色々見せられたんやろ?
僕はクリスマス好きやもん、必要ないわ」
「オージ…」
「おうじ?…ああ、往時、過去のことね。
めんどくさいなあ、無理して“スクルージ”風にしゃべらんでええよ、
もはやほとんど“スクルージ”風にすらなってないし」
「プール…」
「…かろうじて“ー”だけは合ってるけどな。
え、プール?過去のクリスマスを見せるんやないの?夏?なんで?」
「スクール水着…」
「ロリコンか!
しかもなにその『今度は“スクルージ”風に言ったったぞ』みたいな勝ち誇った顔。
“スク”しか合ってへんっちゅうねん、ボケ」
「スクールウォーズ…」
「うわわわ、やめろ、窓ガラスを金属バットで割るな!
…って思わず大声で叫んでしまったやないか」
「スクリーム…」
「誰のせいや。
もうホンマ寝かして。さっきまで子どもたちのためにサンタクロースやって疲れとんねん」
「ふんわりクロース…」
「そうそう、僕はスタジアムのみんなに笑いを届けるふんわりクロース、って誰がやねん。
ゴール前に人数が足りないのにあげちゃう、あわてんぼうのアーリークロース、ってか」
「…」
「…自分はさんざんボケるのにツッコんではくれへんのやな。
もうええわ、寝るから帰ってなホンマに。お休み。ああしんど」
「…」
「…」
「ソーセージ…」
「どこ触っとんねん、変態かおっさん!っていうかソーセージちゃうわ!」
「ポークビッツ…」
「誰がやねん!もうホンマにかんにんして、どっか行って。
あ、そや、もっといいとこ教えたるからそっち行き。あのな…」
「うーんむにゃむにゃ、誰やこんな夜中に僕を呼ぶんは…?うわっ、だ、誰や、お前?」
「バンドリュージ…」
「お、お化けー!」
(おしまい)
バンドリュージが言いたかったんですね、わかります。
今年は冒頭から、ハートウォーミング路線じゃないことを感じ取れました;
オチが羽生じゃなくてホッとした。
あぁ帽子が燃えちゃう。
炎に映る顔はどなたですか?
バンドエイドを貼るバンドウエイジ。
ガンバ引退後の加地さん、俳優に転職か、マンUへ移籍か、それとも羽生に弟子入りか?
炎に映る顔、もしやそれは貴美子のオットですか?
炎の顔誰だろ…
内田のような違うような。
>>aokrさん
はい、それ以上でもそれ以下でもなく。
>>yuri★さん
いいかげんハートウォーミングネタが尽きたのはここだけの秘密です…
>>もこさん
帽子どころか頭髪に燃え移って全焼、ツルツルの大惨事。
>>ラスカルさん
私はできることなら森貴美子のオットになりたい。
>>kajiritaiさん
期せずして炎の顔当てみたいになってしまいましたが、正解は来年のクリスマスに発表します(たぶん忘れてる)